昭和五十一年八月九日 


 信心は日々の改まりが第一じゃと教えて下さるが日々、日々改まると云うことに本気で取り組ませて頂く、心がけさせて頂かないとおかげも本当のおかげにもなってこないだろうけれども、改まらないと何時まで経っても神徳も受けられない。人徳も受けられない。やっぱり人徳を受けないと人間の幸せはありませんですね。
 昨日が今日石川のおばあちゃん参って来とられるから、あの石川のおばあちゃんに話したことでしたけれど、あちらがお導きされた大変難儀な問題を抱えておる方が、もう何時もあの電話が掛かって来るね。にはそれこそ泣きの涙のような特に夫婦関係、夫婦の間のもう別れるとか別れないとかいった様なお話であの電話が掛かってきとりましたが、もうそれがもうしげしげと掛かって来るんです。そして何時もその悔み事のお届なんです。もうああなるとですね、声色から悔やみ、悔やみ声になるですね。もう、もうもしもし親先生でございますかち言うのがこっちがゾーッとする様な感じがする。又悔やみ話を聞かにゃんち思うてから、そげんです。
 ところが昨日は初めてそれこそ明るいち云うか、もうおかげ頂きましたち、一番口に言われてから、その言われるとにですね、その今度子供がここに合宿一週間した時丁度あちらから一緒に子供連れて参って来とります。子供達がこちらでまあだ小学校ですからまあだ参加の資格はないのですけども、しゃっち残るち言うてから二人残してあった。そしてそのまま御本部にもおかげ頂いてここで一週間ですか御本部で二日、そして今度丁度帰った日に向こうからお参りして連れて帰られたんです。そして昨日その電話がね、もう本当におかげを頂いてあんなにお願いしとりました主人が二人見るごと変わって給料も呉れなかったのが給料も呉れてと云う御礼のお届けでした。それがどうかち云うと、今度合楽から帰らせて頂いた二人の子供がそれこそ変わっとるのが、それこそ目を見張る様に主人がですね、それで機嫌が治ってしまったと云う様な感じ。もう朝早起きはする、御祈念はする。言うことは聞くと言う様なね、もうその一日のその勉強はすると云うような、もう実に素晴らしい二人の子供の変わり方に主人までがこんなにおかげを頂いたと言って御礼だけの、まあそれでしかもその事は何時もお願いしよんなさることですから、あのこげんしてあの御礼のお届けがあったよと云うてね、まあ話しましたことでしたけれども、とにかく改まったらですね、やっぱついてこにゃとても内のお母さんが内のお母さんがと信心なするばってんち、子供達が云われる様なことではやっぱついちゃ来んですばい。今日これは日田のある洋服やさんですけどね、やっぱここ熱心に参って来る人がそこに洋服頼みに行ったげな。洋服それから、それがその生地ば買うて来てくれと言う、言うげなけん買いに行った。買いに行ってからあの仕立てるだんになったから行ったところが、こりゃもうあの柄が私しゃ気に入らんけんでもうこりゃいらんち言うてから断わらっしゃった。それでそこん主人は信心がやっぱ大体でけとりますからね、もうこれも太うなれ、大きゅうなれと云うことじゃろうち云うてから嫁御さんが今度はそん信心しよってからこげな厚かましいこつがどうして言われるじゃろうかち言うてまあプリプリ腹かいたと言う話が今日お届けがありました。私もそれを聞いて実はびっくりしたんです。ほんなこつじゃあんのち、言うごたる。もう本当にこれじゃあ成程本当の幸せを頂ける筈はなかのち言うたことでした。もう人間な厚かましかつぐらい、あのあれはないですばい。もう信心しよってあれが厚かましか、厚かましかち言われるごたっちゃ決していかんですよ。ねえ。もうそれこそああたもう、あの信心しよるもんが信心しよるもんのまで信心落とさせる様な結果になっとるですからねえ。だからもう相手は信心友達じゃけんで厚かましゅう言わっしゃったつかも知れんですけどもね。そげなことじゃおかげは頂かれん。
 まあ、それとこれとを思うて子供ですらここに十日も居るとそげん変わるとです。はあ何年何十年も参ってきよってからそげなその改まりのでけん様なことではその人はおかげ頂かれないと私は思うた。本当のおかげはいっちょ本気でね、あのそれこそお互い変わらにゃいかんです。もうとってもこの頃は内のお母さんが変わり様、変わり様も本当素晴らしかと云う様なことになってくるならね、それこそ今云う宮崎のその方じゃないですけども、家の内が一辺にがらっと変わってしまうですねえ。子供の改まりね、だから私は本当に日々の改まりが第一と仰る。もう改まらにゃいけませんですよ。とにかくまあおかげを頂いてそればってん、太うなれとか豊になれとか頂きよるけん、まああんた方もそれを信心の奨励の焦点にしてねえ、そりゃ素晴らしいみんなが一家中で大きくなれることじゃあるの、だから信心のあるもんなそれで頂けるばってん、信心の薄いもんのはそうは頂きよりませんからね。どうぞ。